【富士市茶手揉保存会】令和5年度手揉技術講習会及び令和5年度天下富士審査会

   

7月24・31日の2日間、JAふじ伊豆茶業研修センターで富士市茶手揉保存会の「令和5年度手揉技術講習会」が行われました。
市内の米寿(88歳)を迎える方々を祝福するために贈呈する手揉み茶の製造を兼ねて、会員のお茶の手揉み技術を向上させるための講習会を毎年実施しています。

両日共に9名の会員が講習会に参加し、会員同士で互いにアドバイスし合いながら、お茶の手揉みに取り組みました。

また、7月31日の講習会後に、「令和5年度天下富士審査会」も行われました。

明治初期、富士市の茶業者「野村一郎」が中心となり、「天下一製法」という手揉み茶の製造方法を作り上げました。
天下一製法で作った手揉み茶は、『形状は針のごとく、繊細で優美であり、風味も群を抜き秀逸』と評価され一世を風靡しましたが、その製法の記述を残さず野村一郎が他界し、幻の製法となってしまいました。

富士市茶手揉保存会では、約8年にわたって古い文献を研究することで天下一製法を再現することに成功し、その製法で作った手揉み茶に「天下富士」という新たな名をかかげました。

この審査会では、富士市茶手揉保存会の会員が天下一製法で作った手揉み茶を、「天下富士」として相応しい茶葉を選別するために行っています。

審査の結果、令和5年度は、下記の会員2名の茶葉が天下富士として認定されました。
◎勝又 匠(富士市大淵/まるは園)
◎木村 和彦(富士市島田/木村園)

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